こんな人にオススメです
「どんなときでも常に仕事のことを考えてしまう」「最近、心身ともに体調がすぐれない」「最低でも3年は働かないとダサい」このように感じている人も多いのではないでしょか。
なぜ、人一倍努力をしているのに思うような成果が出せず心身ともに体調を崩してしまうのか?
なぜ、休みの日も一日中仕事のことを考えて心配になってしまうのでしょうか?
それは「自分は大丈夫」という考え方の基、「休職」「退職」「転職」といった選択肢を自分の中にまったく持っていないからです。
これは、非常に危険なことです。心身が壊れかねません。
この記事では「今すぐ転職しないとやばい人」について実例を交えながら「転職しないとやばい人の特徴4選」として具体的に解説していきます。
私は32歳の時「ITベンチャー企業」に初転職しました。
職種は「営業職」そのままに、業界は食品商社(酒卸売)からIT企業(ECプラットフォーム)へと180°変えました。転職から2年たち営業部で成果を残し、現在は管理部で新たなキャリアを構築しています。
①今すぐ転職しないとやばい人
「自分は大丈夫!」自分のことは自分が一番理解している。
この「自分は大丈夫」という考え方は、非常に危険です。
「自分のことは自分が一番よくわかっている」「私はぜんぜん元気だし全く問題ない」と思われるかもしれませんが、その思い込みが一番危険です。
心身の異常は、自分では気が付かないことがあります。むしろ、気が付かないことの方が多くあります。
次の事例は、実際にあった私の友人の話をお伝えします。
転職しないとやばい人
これは、大学時代の友人田中(仮名)と1年ぶりに飲みに行った時の話です。
居酒屋に入るやいなや、田中の顔色がすぐれない(目の下にクマがひどく、体が痩せ衰えてる)ことに気づきました。
心配して話を聞いていると「いまの職場での飛込み営業が相当大変らしい」ということがわかりました。
話を聞いていて、成果を出すために休みの日も常に仕事のことを考えおり、体が休まる時間が少ないという印象を受けました。
そこで、私(著者)が転職する際にお世話になった、転職エージェントの岩崎さん(仮名)を紹介し、転職相談ではなく、キャリア相談という形で話を聞いてもらうように促しました。
後日、田中は気が乗らないまま仕方なく岩崎さんのもとを訪れたと聞きました。
先週、大学時代の友人と1年ぶりに会った時に、私の顔が以前よりもやつれていると心配されました。
それで、私の仕事内容を心配した友人から、岩崎さんという評判のいい転職エージェントがいるから話だけでも聞いてもらえと言われまして・・・
本日はよろしくお願いします・・・
よろしくお願いします。
何回も必要ないと断ったんですが、最終的に「行くなら飲み代を奢ってやる」と言われ・・・
そんな訳で、本日は転職相談ではなく、キャリア相談という形で岩崎さんのお話を伺いにいました。
”『有給を使ってまで来る必要があったのか?こんな相談に来る時間があるなら少しでも仕事を片付けたかったなー・・・』”
”『あー、時間がもったいない・・・』”
なるほど!大学の同級生から体調を心配されたのですね。良いご友人をお持ちですね。
いえいえ、大袈裟なんですよ。
確かに大変ですが、社会に出れば苦労するのは当たり前のことです。これくらいで弱音を吐いていられません。
転職すべきかは、自分で判断できます。それに、一度入った会社を数年で辞めるような人間にはなりたくないので・・・
いま苦労しているのも自分が未熟なだけです。入社して数年で転職をするなんて考えられないです。
その考え方は、危険すぎます!
そして、その考え方は大きく間違っています。
自分では気づかない、気付けないこともあります!
今から「転職した方がいい状況」について説明します。
②転職しないとやばい人の特徴4選
健康面
まずは、健康面です。
確かに、すぐに辞めたくないという心がけは良いことです。
しかし、何がなんでも絶対に今の会社を辞めないという考え方は非常に危険です。
人間は機械ではありません。そのため、入社後のミスマッチはどうしても起こり得ます。
そのミスマッチが大きい時に、休職や転職といった選択肢を自分の中に持っていないことは非常に危険です。心身が壊れかねません。
「自分のことは自分が一番よくわかっている。私はぜんぜん元気ですし全く問題ありません。」と思われるかもしれませんが、その思い込みが一番危険です。
心身の異常は、自分では気が付かないことがあります。むしろ、気が付かないことの方が多くあります。
そして、表立って症状が出始めたときは、すでに取り返しのつかない深刻なレベルになっていることがあります。
仕事で高いパフォーマンスを発揮するには、万全な精神状態が必要です。
以下に当てはまる人は特に要注意です。
- 何をしていても仕事のことを考えてしまう
- 考えているようで行動には移せない(悩んでいるだけ)
- 全て自分が悪いような気がしてしまう
- 第三者的に自分を見ている感覚になり気持ちが乗らない
当てはまる数が多い人はうつ病の一歩手前にいる可能性があります。
いま休んでいるこの瞬間も「仕事をしていたらスキルアップできるのに」と思ってしまう。
気持ちが乗らない時間が長かったり、仕事のことばかり考えてしまう状態のときは、精神的に健全とは言えません。
精神的に健康とは言えない状態が長く続くと、その後、数年の仕事に影響を及ぼす可能性もあります。
繰り返しになりますが、休職や転職という選択肢を捨てた状態で働くことは非常に危険な状態です。
選択肢として「休職」や「転職」という考え持っておくことは正常な考え方です。
当たり前のことのように思えますが、その当たり前が自分の中から完全になくなっている状態が危険です。
- 新卒で入社したばかりで「早く一人前になりたい」
- 早く同期に差をつけたい
- 早く役職に就きたい
- 転職したてで「早く会社の戦力になりたい」
どれも、すばらしい目標ですが負荷をかけて無理をし続けることが良いわけではありません。
また、すでに身体的な問題が表れている場合は「休職」や「退職」といった一定期間職場から離れることを強くオススメします。
- 頻繁に偏頭痛がする
- 慢性的に体が重い
- 腹痛を感じやすく離席する時間が長い
- どんなに疲れていても夜眠れない
- 朝起きられない
- 日中常に眠い
- 食欲がない
このような症状がある人は要注意です。
身体的な問題があるときは、一刻も早く周囲に伝えて休むことを強くオススメします。
スキルが上がれば仕事は楽になる
次に「自分のスキルが上がれば仕事を楽にこなせるようになる」と考えている人です。
これは、心身ともに充実していて無理なくスキルアップができている期間は問題ありませんが、心身に不調を来しているのに我慢して、スキルを上げるために頑張っている期間が危険です。
また、さらに頑張ってスキルを上げようと心身のことを考えず、スキルを上げるという目的のために心身を酷使し続けてしまう人もいます。
しかし、我慢して頑張っている期間は仕事がうまくいかず、スキルも上がりにくい状態にあります。
そのような状態で働いていても心身ともに疲弊して、スキルを得るどころか取り返しのつかない事態になります。
「辛いのは今だけ」と、いまだけ我慢すれば大丈夫と考えやすい人はとってはとても危険です。
頭では理解できていても、一度入った職場からすぐ逃げることには抵抗があると考えることも危険です。
適材適所ではない環境
3つ目に、適材適所ではない環境で働き続けている人です。
一つの会社で長く頑張ろうというのは悪いことではありません。
しかし、職場環境を変えるべき状態なのに決断できないままでいるのは危険です。そして、その決断は決して逃げではありません。
なぜならば、企業はすべての社員を適材適所に配属させることは不可能です。配属してからでないとわからない部分が多く存在します。
企業で働く以上この「配属ミス」に巻き込まれる可能性が常にあります。このような「不可抗力」にハマってしまった場合、環境を変える他に選択肢はありません。
決して逃げではない、前向きな選択なのです。
特に人間関係は、実際に入社してからでないとわからない部分が非常に大きいです。働く上で最も大切なモノの一つであるにも関わらず、入社前に得られる情報はごくわずかです。
自分を変えることによって、その人間関係に適応することもできるが、それも限界があります。なぜなら、自分は変えられても他人は変えることができないからです。
入社後、会社の同僚と人間的に合わない場合は、異動や転職をして自分にあった環境を探すのがBESTです。
ストレスの大きな人間関係の中で働いても成長実感は得づらく、心身に大きなダメージを負ってしまうこともあり得ます。
自分を変える
「自分が間違っている。違う考え方をするようにしよう」と思ったとしても。実際には簡単に変えられるものではありません。
そして、変われない自分に自己嫌悪が募るという「負のスパイラル」にハマっている人も非常に多くいます。
- 自分を変えよう
- 変えられない
- 自己嫌悪
自分と100%価値観が合う人や組織は存在しません。ただ、価値観が近しい組織に属している方がよい結果を残しやすい事実はあります。
③転職をする判断基準
では、どのように職場を変えるべきかの判断をすればいいのでしょうか。
また、一定期間仕事から離れた方が良い場合、しばらく休職して同じ会社で働くのか、転職して他の会社で働くのか、どのように判断すればいいのでしょうか。
一時的な感情で転職を決めるのは間違いです。
しかし、将来像が描けない場合は、転職をすべきだと断言します。
具体的には「今の会社で3年後も働く自分」を想像してみてください。
- 将来の自分が想像できない
- 想像できても魅力的ではない
上記に当てはまる場合は、転職という決断をした方が成功に近づくと言えます。
多くの人は、短期的に目先の仕事は一生懸命こなしていたとしても、中長期で将来について考えている人は少ないのではないでしょうか。
短期的な仕事に固執しすぎて、長期的にキャリアを考えることができず、選択肢を極端に減らしてい人も多くいます。
ちなみに、将来像を描けなかった場合は「将来どうなりたいのか」を考えてみてください。
日本人将来どうなりたいのかを考えるのが苦手なため「どうなりたくないのか」を想像する方が有効的と言えます。
「どうなりたくないのか」がわかれば、そこから逆算してどのような選択をすればいいのか、転職をする場合はどのような環境を探せばいいのかが明確になります。
結局、最初は乗り気ではなかった転職を決意し、後日もう一度、岩崎さんに会うことにした。
自分の人生を取り戻すために!
④まとめ
「自分は大丈夫!」自分のことは自分が一番理解している。
この「自分は大丈夫」という考え方を捨てましょう。
自分もいつか「そうなるかもしれない」
「もしかしたら、すでに心身に異常が起こっているかもしれない」と、常に自分を疑っているくらいが丁度いいです。
そして、常に「休職」「退職」「転職」といった選択肢を自分の中に準備しておきましょう。
いますぐ転職する気がなかったとしても「抜ける刀を常に準備しておく(いつでも転職できる状態)」ことが重要です。
その準備があれば、実際に「体調を崩したとき」「適材適所ではな環境に異動になったとき」に転職というカードをすぐに使うことができます。
しかし、前もって準備をしていないと「仕方がないから我慢する」期間が生まれます。
その期間が長ければ長いほど、心身を酷使することになります。
転職、休職、退職は「逃げ」ではありません。前向きな選択肢です。