◆自分の職場はブラック企業なのか・・・
◆ブラック企業の特徴とは・・・
◆ブラック企業に勤めている方の対処法とは・・・
今勤めている企業はブラック企業じゃないか?そもそも、ブラック企業ってなに?今勤めている会社がブラック企業だったらどうすればいいの?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
私は、新卒で酒屋(酒専門の卸売業)の営業として就職しました。
そして、ものすごくブラック企業でした。
32歳の時「ITベンチャー企業」に初転職しました。
職種は「営業職」そのままに、業界は食品商社(酒の卸売)からIT企業(ECプラットフォーム)へと180°変えました。転職から2年たち営業部で成果を残し、現在は管理部で新たなキャリアを構築しています。
この記事では、新卒で酒屋の営業として入社し経験してきた「ブラック企業の特徴」と「ブラック企業に勤めていて本当にマイナスなこと」を徹底解説します。
結論からお伝えすると、
ブラック企業に勤めていて本当に危険なことは、
- その環境に慣れてしまう(当たり前になる)
- 肉体や精神を病んでしまう
- 労働時間が長いのに市場価値が全く上がらない
- 労働時間が長い(土日も出社)
- 残業手当が出ない(みなし残業)
- 生産性が著しく悪い
- 給与が安い
- 上司や社長の言うことは絶対
- コンプライアンスへの意識が低い
- 精神論のオンパレード
①今いる「業界」はブラック業界?
企業風土や社長、役員の経営方針にもよりますが、ブラック企業かそうでないかは、
今いる「業界」によって大半が決まります。
私が新卒で入社した業界は、「飲食業者」にお酒を卸す「中間流通業界」でした。
主な取引先は、
- 居酒屋
- レストラン
- バー
- カラオケ
- スナック
- キャバクラ
- ナイトクラブ などでした。
取引先は、遅いお店だと21時以降から営業を始めます。
また、金曜日、土曜日、祝前日が書入れ時ですww
この時点で、飲食業やナイト業態を取引先に持つ企業は、
24時までの労働をする可能性が高くなり、
土日も出勤の可能性も限りなく高くなります。
なぜなら、取引先が商売をしているのに会社全体が全休はできないからです。
私は、酒屋の営業でしたが、同じような時間帯に
第一興商:カラオケ
ダスキン:マット交換
などと良く取引先のお店でバッティングすることがありました。
②ブラック企業の特徴解説
①労働時間が長い(土日も出社)
先ほど、少しお伝えしましたが、
平均勤務時間は、7時出勤~22時帰宅=1日15時間勤務
1日15時間×25日出勤=375時間勤務でしたw
担当件数が約120件あり、このご時世笑ってしまいますが、
売ったお酒を直接集金する業務がありました。
商品(お酒)は、日中、ドライバーがお店の合鍵を預かっているため納品済みなのですが、夜お店の開店をしにオーナーが来たところを訪問し集金をさせてもらっていました。
また、土曜や日曜は取引先がイベントを出店をするのでその手伝いなどに労働力として駆り出されていました。
頻繁にあったののが、
店内でスポーツイベントをする
- サッカーワールドカップ
- ラグビーワールドカップ
- プロ野球やJリーグの試合 など
お祭りや野外イベントに出張出店する
- 花火大会
- 夏祭り
- 音楽フェス
- ビアフェス など
②残業手当が出ない(みなし残業)
平均勤務時間は、7時出勤~22時帰宅=1日15時間勤務
1日15時間×25日出勤=375時間勤務でしたw
こんだけ労働して、すべて「みなし残業」としてカウントされていました。
みなし残業とは、
あらかじめ一定時間の残業を見込み、当該時間分の残業代を給与に含めて支払う制度です。
要するに「基本給」+「みなし残業」=「給与」
となっており、いくら残業してもそれ以上もらえない仕組みです。
ホントに怖いのが、同僚と労働時間の長さを自慢し合うようになります。
「今月、俺350時間!!俺の勝ちーーー!!
これは、完全に末期症状ですww
③生産性が著しく悪い
ここまで、お伝えした通りこんなに非効率で生産性が悪いのに
上司も自分も同僚も
「これが当たり前えであり仕方のないことだ」と思い込んでおり
改善しようとすらしませんでした。
それでは、市場価値は一切上がりません。
- 生産性の低いルーティンワークを続けている
- 課題解決に取り組まない
要するに、「現状維持」です。
「現状維持」は衰退です。
これは、50年以上続いている老舗企業にありがちだと思っています。
※前職の酒屋は、退職するとき75周年でした。
④給与が安い
これは、当然です。
生産性の低い企業にいるのだから、どんなに長時間労働をしても給与は上がりません。
また、「業界」も大きく給与に関係してきます。
「飲食業界」は下から数えた方が早いくらい、他の業界と比べても給与水準が低い業界です。
⑤上司や社長の言うことは絶対
所属していた部署は、謎の文化があり
入社3年目までは、朝7時に出勤し朝8時半までに
- 昨晩、来ている受注を仕分ける(先輩の分も含めてすべて)
- 社内清掃、社外清掃を行う
などを毎朝必ず行わなくてはなりませんでした。
※そして、始業前の朝8時半~毎日MTGを行ってましたww
直属だった上司のことを書くと悪口にしかならないため、差し控えますが、
一言だけ辛辣な言葉になりますが、
目の前の課題を放置し解決しようとしない上司が掲げる
戦術や戦略などお粗末なものだったと、転職した今だからこそわかるようになりました。
過去行った戦術の一つに、
新規顧客(飲食店)と取引を行うために、飛び込み営業をすることになりました。
そこで、とった戦術が競合他社は、居酒屋が営業が始まる17時前の仕込みの時間を狙って訪問するから、我々は営業時間後の24時に訪問しようという戦術でしたww
これ以上は、つらい過去ですww
⑥コンプライアンスへの意識が低い
「コンプライアンス」とは、
企業が「法律や条例だけでなく、社会的規範や企業倫理、社内規定、就業規則などの幅広い規則を守る」という意味で使用されています。
ここまで、お伝えしてきた通り
就業規則や社内規定は、あったと思いますが形骸化しており
上司独自のルールで運用されていました。
また、ナイト業態との取引があるにも関わらず「コンプライアンス確認」や「与信確認」などは全く行っていませんでした。
⑦精神論のオンパレード
営業目標数字、労働時間、上下関係、給与、その他すべてにおいて
- 根拠
- 論理
- 数字
のない「精神論」で語られていました。
先ほど、紹介した24時からの飛び込み営業も精神論でした。
すべてが、数字に紐づいていないため振り返りはおろか、PDCAもたいして回していませんでした。
③まとめ
転職して気づいた「ブラック企業の特徴7選(前職:酒屋)」を記載してきました。
今、お勤めの企業で該当している特徴があった方も多いのではないでしょうか。
しかし、一概にブラック企業が悪いと言うことではありません。
目標が目的があり、勤めていることは素晴らしいことです。
ブラック企業が本当に怖いのは、
- その環境に慣れてしまう(当たり前になる)
- 肉体や精神を病んでしまう
- 労働時間が長いのに市場価値が全く上がらない です。
私は、まさに①と③でした。
単純に前職がすきでした。
そして、自分の活躍と貢献で会社を大きくしたい成長させたいと真剣に思っていたため
「長時間労働」も「安い給与」にも耐えてくることができました。
また、新卒入社だったため自分の中に基準がなく、前職(酒屋)の基準が当たり前だと思っていました。
要するに、ちょっと理不尽なことはあるけど「ブラック企業」だとは1mmも思っていませんでした。
これが、最も恐ろしい点です。
そして、生産性の低いルーティンワークを精神論で頑張っているだけなので、どんなに頑張っても市場価値は上がりません。
現在、あなたが平均23時まで労働していると仮定して、
給与はそのままで、定時で帰宅できる会社に転職できるとしたら、
転職しますか?
どーしますか?
当時の私は、喜んで転職したと思います。
しかし、世の中私みたいな方ばかりではないと思います。
「給与は前職と同じ、勤務時間だけが違うだけ」
この条件を受け入れられない方も多くいると思います。
でも、当時の私なら「喜んで受け入れてました」
なぜか?
過剰な条件下で働いていたため、私の当時の満足度は麻痺していました。
手前味噌ですが、会社の成長のために努力を惜しまない。
こんな素晴らしいマインドを持った会社員は多くありません。
ただ、成長しない、生産性の悪いブラック企業にいては意味がありません。
成長している企業、生産性の高い企業に転職すべきです。
過酷な環境で働いている方は、良い会社を見つければそれだけで幸せになれます。
気を付けなくてはならないことは、当時の私みたいな人材をブラック企業も欲しがっています。長時間労働、安月給でも文句ひとつ言わず一生懸命働く社員を・・・
ブラック企業は、辞めるのも大変です。
しかし、今は「転職代行」などのサービスもあります。
自分のことを本当に考えるなら、一歩踏み出す勇気を持ちましょう!!
応援してます!!